Compass note

未踏の地へ踏み出すコンパス的エンジニアノート

【合格体験記】 GCP Associate Cloud Engineer(ACE)の難易度や模擬試験、勉強方法を解説|Google Cloud Platform

* 本ページはプロモーションが含まれています

※2023/11/12 最新情報にアップデート

Google Cloud 認定資格の Associate Cloud Engineer(ACE)は Google Cloud のエントリー資格です。

実務で基本的な Google Cloud の設定や管理ができることが求められる試験です。

出題範囲は IAM、Kubernetes、BigQuery、Dataflow、Stackdriver など、広範囲に渡るので、普段の業務で使っていないサービスやコンポーネントがあれば底上げのための勉強が必須です。

とはいえ、難易度は高くないので一通り網羅的に勉強をすれば合格できます

私は土日 2 日間 みっちり勉強して無事一発合格することが出来ました

"Google Cloud Associate Cloud Engineer 資格試験合格メール"

同じアソシエイトレベルの AWS クラウドソリューションアーキテクトが「システムアーキテクトとしてどう設計するか」という出題が多い傾向にありますが、本試験は「GCP クラウドエンジニアとして適切に設定できるか、コマンドを知っているか」ということを問う問題が多い傾向にあります。

関連:【合格体験記】AWS 認定資格ソリューションアーキテクト(アソシエイト)【対策と勉強方法】

試験範囲を網羅的に説明している Google 公式動画があります。

英語ですがかんたんな英語字幕付きです。試験範囲を網羅的に理解するのに役立ちました。


Preparing for Google Cloud Associate Cloud Engineer Exam

GCP Associate Cloud Engineer(ACE)の勉強方法

私はこのような流れで勉強しました。

  1. Google Cloud の模擬試験を受験(無償)
  2. 参考書をざっと読んで網羅的にコンポーネントを把握する
  3. Udemy を受講
  4. qwiklabs で苦手なところをハンズオンで手を動かす

GCP Associate Cloud Engineer 模擬試験(公式:無料)

模擬試験は Google Coud の公式サイトで受講することが出来ます。

模擬試験は、試験の問題形式と出題される可能性のある内容例を把握できるので必ず受験しておきましょう。

無料ですし。

Associate Cloud Engineer 模擬試験の概要

全 23 ページあり、以下の流れで進んでいきます。

  1. 登録
    • 受験者 ID を持っているかどうか
    • 氏名、メアド等の登録(ID を持っていない場合)
  2. 模擬試験問題(全20問)

全20問を解き終ると正誤判定と詳しい解説、関連する Google Cloud ドキュメントへのリンクを閲覧することが出来ます。

何度でも模擬試験は受けることができるので 100 % 解けるようにしておきましょう。

本番では同じ試験が出ることは無いですが、間違った問題については Google 公式ドキュメントを見たり、実際に Google Cloud を操作してみたりして復習し身につけていきます。

Google Cloud 公式模擬試験:Associate Cloud Engineer

Associate Cloud Engineer 模擬試験の注意事項

  • 例題への解答に回数制限はありません。
  • 模擬試験に時間制限はありません。
  • 模擬試験を途中で閉じた場合、解答の内容は保存されず、最初からやり直す必要があります。
  • 現在、模擬試験は英語、日本語、スペイン語で提供されています。

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)のUdemyを受講してみた

米国シリコンバレー発祥、世界最大級のオンライン学習プラットフォームの Udemy では Google Cloud Associate Engineer 向けの講座がいくつかあります。

Udemy:Associate Cloud Engineer 模擬問題集

icon icon

IT技術に関わる全てのエンジニアに必要とされるクラウドコンピューティングスキルの中でも、AWS、Azureと並び注目が集まっているGCPの認定資格Associate Cloud Engineer試験の模擬試験問題集です。(2,400円)

>>【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集 icon

2021/2時点で829人が受講し 5 段階中 4.2 の高評価です。Udemy のベストセラーにも選ばられています。

Udemy 模擬試験を受けてみた私の体験談やネット上での評判を以下の記事でまとめています。

関連:【体験談】Udemy:【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer 模擬問題集 - Compass note

Udemy:最速で学ぶ - Google Cloud Platform(GCP)入門完全攻略コース

効率的に確かな知識を身につけたい方へ。ハンズオンで学び専門知識を獲得しキャリアアップ。 GCS静的ウェブサイト, LAMP, Linux, Apache, MySQL, GCE, Cloud SQL等。

14セクション、95レクチャー、総時間6時間3分とボリュームたっぷりです。

2021/2時点で864人が受講し、5 段階中 4.2 の高評価です。

最速で学ぶ - Google Cloud Platform(GCP)入門完全攻略コース icon

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)を Qwiklabs で学ぶ

Qwiklabs は Googcle Cloud のサンドボックス環境(Lab)でチュートリアルに沿って実際に手を動かすことができるサービスです。

私の場合は、Kubernetes と BigQuery を触ったことが無かったのでその辺を中心に学習しました。

1 クレジット $1 です。(割引あり)

受講したチュートリアル クレジット 概要
Qwiklabs と Google Cloud の概要 0クレジット チュートリアルの進め方の解説
Getting Started with Cloud Shell and gcloud 1クレジット Cloud Shell と gcloud ツールを使用して、Google Cloud でホストされているコンピューティング リソースに接続する方法について学びます。

Associate Cloud Engineer 向けには以下のクエストが網羅的に学べます。

苦手な箇所だけを単品でも受講できます。

  • Cloud Engineering
    • ステップ:5つ
    • 時間:5 時間
    • クレジット:17
コース 概要 時間 クレジット
Cloud IAM: Qwik Start Google Cloud IAM は Cloud Platform サービスに関するアクセス制御を 1 つのシステムに統合し、一貫性のあるオペレーションを提供します。Google Cloud IAM でのアクセス制御の管理の短い動画をご覧ください。 45分 1クレジット
SQL for BigQuery と Cloud SQL の概要 このラボでは、基本的な SQL 句について学び、BigQuery と Cloud SQL で実際に構造化クエリを実行します。 60分 1クレジット
複数のVPCネットワーク このラボでは、複数の VPC ネットワークと VM インスタンスを作成し、ネットワーク間で接続をテストします。 70分 7クレジット
Cloud Monitoringu: Qwik Start このラボでは、Google Compute Engine 仮想マシン(VM)インスタンスを Cloud Monitoring でモニタリングする方法を学習します。 50分 1クレジット
Kubernetes Engine によるデプロイの管理 DevOps のベスト プラクティスでは、アプリケーション デプロイのシナリオを管理するために、複数のデプロイが利用されます。そこでこのラボでは、複数の異種混合デプロイが使用される一般的なシナリオに対応できるように、コンテナのスケーリングと管理の演習を行います。 60分 7クレジット
  • Set up and Configure a Cloud Environment in Google Cloud
    • ステップ:7つ
    • 時間:8 時間
    • クレジット:35
コース 概要 時間 クレジット
Cloud IAM: Qwik Start Google Cloud IAM は Cloud Platform サービスに関するアクセス制御を 1 つのシステムに統合し、一貫性のあるオペレーションを提供します。Google Cloud IAM でのアクセス制御の管理の短い動画をご覧ください。 45分 1クレジット
SQL for BigQuery と Cloud SQL の概要 このラボでは、基本的な SQL 句について学び、BigQuery と Cloud SQL で実際に構造化クエリを実行します。 60分 1クレジット
複数のVPCネットワーク このラボでは、複数の VPC ネットワークと VM インスタンスを作成し、ネットワーク間で接続をテストします。 70分 7クレジット
Cloud Monitoringu: Qwik Start このラボでは、Google Compute Engine 仮想マシン(VM)インスタンスを Cloud Monitoring でモニタリングする方法を学習します。 50分 1クレジット
Kubernetes Engine によるデプロイの管理 DevOps のベスト プラクティスでは、アプリケーション デプロイのシナリオを管理するために、複数のデプロイが利用されます。そこでこのラボでは、複数の異種混合デプロイが使用される一般的なシナリオに対応できるように、コンテナのスケーリングと管理の演習を行います。 60分 7クレジット
Deployment Manager - Full Production このラボでは、Deployment Manager を使用してサービスを起動し、Cloud Monitoring を使用してモニタリングします。Cloud Monitoring ダッシュボードで基本的なブラック ボックス モニタリングをセットアップし、インシデント対応をトリガーする稼働時間チェック アラート通知を設定します。 90分 9クレジット
Google Cloud でクラウド環境のセットアップと構成: チャレンジラボ このチャレンジラボでは、「Google Cloud の Kubernetes」クエストのラボで習得したスキルと知識をテストします。このラボを実行する前に、ラボのコンセプトを理解しておく必要があります。 60分 9クレジット

www.qwiklabs.com

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)の問題集・参考書を紹介します

私が日頃の業務で利用している GCP の参考書がそのまま Google Associate Cloud Engineer 認定資格の勉強に使えました。

特に「GCP の教科書」「GCP の教科書Ⅱ【コンテナ開発編】」は模擬試験や Udemy でわからないことがあれば、調べるのに重宝しました。

GCPの教科書 GCPの教科書Ⅱ【コンテナ開発編】
Google Coud Platform エンタープライズ設計ガイド プログラマのための Google Cloud Platform 入門

GCP Associate Cloud Engineer(ACE)で出題される問題

  1. クラウド ソリューション環境の設定
    1. クラウド プロジェクトとアカウントを設定する。
    2. 課金構成を管理する。
    3. コマンドライン インターフェース(CLI)、具体的には Cloud SDK をインストール
  2. クラウド ソリューションの計画と構成
    1. 料金計算ツールを使用して GCP プロダクトの使用量を計画して見積もる
    2. コンピューティング リソースを計画、構成する。
    3. データ ストレージ オプションを計画、構成する。
    4. ネットワーク リソースを計画、構成する。
  3. クラウド ソリューションのデプロイと実装
    1. Compute Engine リソースをデプロイ、実装する。
    2. Google Kubernetes Engine リソースをデプロイ、実装する。
    3. App Engine リソース、Cloud Run リソース、Cloud Functions リソースをデプロイ、実装する。
    4. データ ソリューションをデプロイ、実装する。
    5. ネットワーキング リソースをデプロイ、実装する。
    6. Cloud Marketplace を使用してソリューションをデプロイする。
    7. Cloud Deployment Manager を使用してアプリケーション インフラストラクチャをデプロイする。
  4. クラウド ソリューションの正常なオペレーションの確保
    1. Compute Engine リソースを管理する。
    2. Google Kubernetes Engine リソースを管理する。以下のようなタスクを行います。
    3. 現在実行されているクラスタのインベントリ(ノード、Pod、サービス)を見る
    4. App Engine リソースと Cloud Run リソースをデプロイする。
    5. ストレージとデータベースのソリューションを管理する。
    6. ネットワーキング リソースを管理する。
    7. モニタリングとロギングを行う。
  5. アクセスとセキュリティの構成
    1. Identity and Access Management(IAM)を管理する。
    2. サービス アカウントを管理する。
    3. プロジェクトとマネージド サービスの監査ログを見る。

参考)

cloud.google.com

GCP Associate Cloud Engineer(ACE)とは?試験概要のまとめ。

Associate Cloud Engineer(ACE)とは、目標となるパフォーマンス指標達成のために以下の設定、管理ができるようになります。

  • アプリケーションのデプロイ
  • 複数プロジェクトのオペレーションモニタリング
  • エンタープライズ・ソリューション管理
  • パブリッククラウドとオンプレミスソリューションの実務経験
  • Google Cloud 上でのサービスを活用するデプロイ済みソリューションの管理
  • Google Cloud Console とコマンドラインインターフェースの活用

Associate Cloud Engineer 認定試験を取得することで次の能力が評価されます。

  • クラウドソリューション環境の設定
  • クラウドソリューションの計画と構成
  • クラウドソリューションのデプロイと実装
  • クラウドソリューションの安定稼働の実現
  • アクセスとセキュリティの構成

Associate Cloud Engineer の試験時間

  • 2 時間

Associate Cloud Engineer の問題数

  • 50 問

Associate Cloud Engineer 認定資格試験の試験料(費用)

  • 登録料:$125(税別)

Associate Cloud Engineer(ACE)試験会場

試験会場は 2 通りあり選択できます。

  • リモートでの遠隔監視オンライン試験
  • テストセンター

Associate Cloud Engineer(ACE)合格点は?

残念ながら何点、何割で合格か、という明確な基準は開示されていません。

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)申し込み方法

以下の Google Cloud Associate Cloud Engineer サイトから申し込み、登録が出来ます。

cloud.google.com

参考)Associate Cloud Engieer 認定試験ガイド

cloud.google.com

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)の難易度

難易度はそれほど高くはありません。

しかし、Kubernetes、IAM、Pricing Calculator、BigQuery、Cloud BigTable、Cloud SQL など幅広い知識が問われます。

設定方法も gcloud コマンドの使い方、GUI でコンポーネントを作成する順番などが求められます。

推奨される経験が 6ヶ月以上の Google Cloud 実務経験とされているように実際に Google Cloud を触って設定・管理する能力が求められている試験だと言えます。

普段の業務で Google Cloud を触れている人にとっては業務で利用していないサービスを一度触ってみるだけで問題を解く力は十分に得ることが出来ます。

一般的には、クラウドコンピューティングの基礎的な概念や用語、クラウドプロバイダーのサービスや機能、クラウド環境のセットアップや管理、クラウドセキュリティやベストプラクティスなどについて理解している必要があります。アソシエイトクラウドエンジニアの試験は、多肢選択式やシミュレーション問題などで構成されており、時間制限は2時間です。試験の合格率は公開されていませんが、一般的には60%以上の正答率が必要とされています。

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)は初心者でも合格できる?

Associate Cloud Engineer は実務経験 6 ヶ月以上の人を対象としています。

試験も実際の設定方法や gcloug コマンドの使用法などを問われる問題が出題されます。

そのため、全く Google Cloud を触ったことがない初心者の合格は難しいと思います。

仕事で使っていない場合は、Google Cloud は無償枠があるため自ら手を動かして設定・管理を経験することが大事です。

また、Qwiklabs のような Google Cloud を実際に操作しながら学ぶハンズオンを通して勉強することも有用です。

Google Cloud(GCP)Associate Cloud Engineer(ACE)に不合格になるケース

私は上記の勉強方法で一発合格しましたが、会社の同僚で不合格だった人、ネット上で不合格だった人の情報をまとめました。

私の同僚で不合格だったひとの場合

  • アプリケーションエンジニアであり、AWS、GCP などのパブリッククラウドは仕事で利用したことがない
  • 勉強は 1 日のみ、公式模試と Udemy の過去問 1 回分の受験

上記のように普段からクラウドを利用しておらず、勉強も 1 日のみであれば合格するのは難しいと思います。

gcloud のコマンドやユーザ管理機能(IAM)は実際に画面を触ってみないと正解を導くのは難しいです。

ネット上で不合格になった人:その1

[1回落ちて合格]サーバサイドエンジニアがGoogle Cloud認定資格Associate Cloud Engineerを受験した話 | GMOアドパートナーズ TECH BLOG byGMO

GCP経験の開発者として1年ほどGCS, BigQuery, Cloud Functionsなどを使っていたようですが、最初の試験では不合格だったようです。

出題範囲が広範囲に及ぶため、網羅的に勉強する必要がありますね。

ネット上で不合格になった人:その2

y-ono.hatenablog.com

仕事でサーバサイドの業務を行っているが「GCPは仕事では全く扱っていません」とのこと。

1 回不合格でその後勉強して合格したようなので、その勉強方法は参考になると思います。

その他よくある質問

Associate Cloud Engineer(ACE)の合格ラインは?

合格ラインは公表されていません。これは、試験の難易度や出題範囲によって変動するため、正確な点数が決められていないようです。ただ、おおよそ一般的には80%以上の正答率が必要とされています。

まとめ:Associate Cloud Engineer(ACE)は勉強すれば合格します

不合格になった人の特徴としては、

  • 普段業務で使わなく、勉強もあまりしなかった
  • 普段業務で使っているけど、特定のサービスのみ利用していて試験の範囲を網羅できていなかった

という声が多いです。

そのため、

  • 公式/Udemy の模擬試験で苦手な箇所を明らかにして
  • 苦手な箇所を Qwiklabs で実機を使って身につける

というやりかたで試験範囲を網羅的に勉強していけば合格できるスキルを身に付けれます。