キャピタルゲインとインカムゲインの違いとは？わかりやすく解説
キャピタルゲインとインカムゲインは、資産運用で得られるリターン（利益）のことです。
キャピタルゲインは、保有していた資産を売却することによって得られる売却益を指します。一方、インカムゲインは、株の配当金や不動産の家賃収入など継続的に受け取れる収益を指します。
具体的には、以下のようなものがキャピタルゲインとインカムゲインに該当します:
キャピタルゲイン
株式や債券、投資信託などを売却することによって得られる売買差益（譲渡益）
インカムゲイン
債券や預貯金の利子、投資信託（ファンド）の収益分配金、株式の配当金、不動産の賃貸収入
キャピタルゲインは短期間で大きな利益を期待できる一方、インカムゲインは長期間で定期的に収益があることが特徴です。
インカムゲインにも税金がかかり、配当金や普通分配金、利子に対して20.315％が課税されます。
キャピタルゲインとインカムゲインの税金：不動産やFXで違います
キャピタルゲインとインカムゲインには、所得税と住民税が課税されます。
キャピタルゲインは譲渡所得、インカムゲインは配当所得です。
キャピタルゲインの税率は、所得税15.315％（復興特別所得税含む）、住民税5％の合計20.315％です。インカムゲインの税率も20.315％です。
キャピタルゲインとインカムゲインの税率は、投資する資産によって異なります。
たとえば、不動産投資における税率は、キャピタルゲインでは短期41.1%・長期22.1%、インカムゲインでは個人の所得税率の5～40%です。暗号資産（仮想通貨）で得た収益に対しては最大で55.95%もの税金が課税されます。
キャピタルゲインとインカムゲインは、基本的には確定申告により納税する必要があります。ただし、証券会社で利用する口座の種類などによっては、申告が不要となる場合もあります。（特定口座の利用）
キャピタルゲインは、未確定である含み税には課税されません。含み税を確定せずに翌年に繰り越すことで、税金をかけずに資産の運用を続けられます。損失が出た場合には、他の口座の利益と相殺し、あえて利益を減らすことで節税できます。
キャピタルゲインとインカムゲインどっちがお得か
「キャピタルゲインとインカムゲインはどちらが得なのか」と考える場合は、大きな利益を享受したい場合はキャピタルゲインで、手堅く利益を享受したい場合はインカムゲインといえます。 キャピタルゲインとインカムゲインは、うまくバランスを取って狙うのが得といえるでしょう。
キャピタルゲインとインカムゲインは、どちらも資産運用の方法ですが、得られる利益やリスクの面で異なります。
キャピタルゲインは、インカムゲインよりも大きな利益が期待できるというメリットがあります。株式や投資信託は、購入後すぐに値段が上がることもあります。ただし、金融商品の値段は想定どおり動くとは限りません。
一方、インカムゲインは、比較的小さな利益を継続して受け取ることができます。債券などの金利は購入時に約束した利率が保証されていますし、株式の配当金や投資信託の分配金なども、毎年決められた配分に従って月ごと半期ごとなど定期的に分配されます。
キャピタルゲインとインカムゲインは、どちらが得かを考える場合は、次の点を考慮するとよいでしょう:
- 大きな利益を享受したい場合はキャピタルゲイン
- 手堅く利益を享受したい場合はインカムゲイン
- インカムゲインは、キャピタルゲインよりも得られる利益が少ないことが多く、短期間で大きな利益を得るのは難しい
- インカムゲインは、市場における資産の価格変動の影響がキャピタルゲインよりも比較的に少ないため、安定した収入が得られる可能性がある
- インカムゲインは、投資したら必ず得られるものではない
キャピタルゲインとインカムゲインの割合
キャピタルゲインとインカムゲインの割合は、自分の生活スタイルや性格、資産状況を考慮して決める必要があります。たとえば、投資資金の50％はインカムゲインで安定的な利益を狙い、残りはキャピタルゲインで大きな利益を狙うというバランス感覚も求められます。
キャピタルゲインは、株式や債券、投資信託などを売却することによって得られる売買差益（譲渡益）を指します。
インカムゲインは、資産を保有していることで得られる収入をいう。債券や預貯金の利子、投資信託（ファンド）の収益分配金、株式の配当金などがインカムゲインにあたります。
キャピタルゲインを狙う場合は、今後成長が見込める企業の銘柄を選ぶようにしましょう。インカムゲインを狙うのであればより複数の銘柄に投資し、配当利回りの多い企業を選ぶようにしましょう。
キャピタルゲインとインカムゲインの違いは次のとおりです:
- キャピタルゲインは、インカムゲインと比べて大きな利益を期待できる。
- インカムゲインは、比較的小さな利益を継続して受け取るもの。
- キャピタルゲインは、銘柄選定が非常に重要。
- インカムゲインは、一度、株式や投資信託などの金融商品を購入すれば、後は長期間放っておくだけ。
キャピタルゲインとインカムゲインの両方を得るには
キャピタルゲインとインカムゲインの両方を得るには、株式投資や不動産投資が考えられます。
株式投資では、長期保有で配当金としてのインカムゲインを獲得し、値上がりしたタイミングで売却することでキャピタルゲインも狙えます。
不動産投資では、保有中にインカムゲイン（家賃収入）、売却時にキャピタルゲイン（売却益）の両方を得られる可能性があります。
インカムゲインとは、資産を保有していることで得られる収入を指します。キャピタルゲインとは、株式や債券、投資信託などを売却することによって得られる売買差益（譲渡益）を指します。
インカムゲインには、次のようなものがあります。
- 債券や預貯金の利子
- 投資信託（ファンド）の収益分配金
- 株式の配当金
キャピタルゲインは、一般的には、値上がりしそうな対象に投資し、購入価格よりも値段が上がった時に売却することで得られます。
