はじめに
今回は、クラウドサービスを触っている人なら一度は直面するかもしれない、Azureのクォータについてのお話です。「VM(仮想マシン)をたくさん立てたいけど、クォータ制限でできない!」なんて経験、ありませんか?
そんな時、サポートにリクエストを出してクォータを引き上げてもらうわけですが、ふと疑問に思うことがあります。 「一度上げたクォータって、もう減らせないのかな?」
結論から言うと、原則として減らすことはできません。今回はその理由と、もし減らしたい場合にどうすればいいのかを解説します。
Azureのクォータとは?
まず、クォータとは何かを簡単におさらいしましょう。 Azureにおけるクォータとは、特定のサブスクリプションやリージョンで利用できるリソース(仮想マシンのコア数、ストレージアカウントの数など)の上限値のことです。これは、MicrosoftがAzureの基盤を安定して提供するため、そして利用者が意図せず大量のリソースを消費して高額な請求が発生するのを防ぐための保護措置として設定されています。
なぜ一度上げたクォータは減らせないのか?
クォータを引き上げると、Microsoftは将来的にそのリソースを利用する可能性があると判断し、物理的なサーバーリソースやネットワークリソースを確保します。これは、急なリソース要求にも応えられるようにするためです。
そのため、一度確保したリソースを、単に「使わなくなったから」という理由で手放すことはできません。もし簡単に減らせると、他のユーザーが使おうとした時にリソースが不足してしまう可能性があります。
どうしてもクォータを減らしたい場合は?
「もうこのプロジェクトは終わったから、無駄なクォータは減らしたい!」というケースもあるかもしれません。
その場合は、Azureのサポートリクエストを起票して、クォータの削減を相談する必要があります。
ただし、サポートに依頼しても必ずしも削減してもらえるわけではないので注意が必要です。クォータの削減が認められるのは、非常に特殊なケースに限られると考えた方が良いでしょう。
クォータを高く設定しても利用料金は増えない
ここで一つ、安心できるポイントがあります。
クォータはあくまで「上限」であり、実際に利用したリソースに対してのみ課金が発生します。
例えば、仮想マシンのコア数クォータを50に引き上げたとしても、実際に使っているのが2コアだけであれば、料金は2コア分しかかかりません。
そのため、クォータを高く設定していること自体が、直接的なコスト増につながる心配はありません。
まとめ
- Azureのクォータは、一度引き上げると原則として減らすことはできない。
- これは、Microsoftがリソースを事前に確保しているため。
- どうしても削減したい場合は、サポートに相談する必要があるが、必ずしも認められるわけではない。
- クォータを高く設定しても、実際に使った分にしか課金されないので安心。
今後、クォータを扱う際は、本当に必要な分だけを計画的に引き上げることが大切です。もし、引き上げた後にプロジェクトの縮小などでクォータが不要になった場合は、その影響がほとんどないことを覚えておきましょう。
メタディスクリプション: Azureで一度引き上げたクォータは減らせるのか?その理由と対処法を解説。クォータの基本から、引き上げ後のコストについて、IT雑記ブログの視点で紹介します。